中村カウンセリングルームのブログ記事
2015 05/20 19:19
躁うつ病(双極性障害)の心理療法は、薬物療法と共に行われます。双極性障害に対して、エビデンス(科学的根拠)のある心理療法は、認知行動療法と対人関係療法です。双極性障害では、生活リズムの乱れから、気分の波も大きく乱れやすいです。わたしの心理療法ではその二つを取り入れ、双極性障害の方には、生活日誌をつけていただいて、気分の変化などを記録...
2015 05/19 19:14
意識的には、これからはああしよう、これはもうやめようと、強い意志や決意をもっているつもりなのに、自分の中の何かが、それを邪魔するということがあります。たとえば、意識ではポジティブに考えようとしているのに、無意識からは、ネガティブなイメージや感情が出て来る。心の底から自然にわいて来る、ネガティブなイメージや感情にとらわれたり、圧倒され...
2015 05/18 19:25
心理療法・カウンセリングにおいても、自分の中の、伏せておきたい部分や、今は触れたくない部分について、無理に話す必要はありません。私の行っている心理療法・カウンセリングでは、そのような部分に向き合うことを、無理強いすることはありませんし、無理をしても上手くいかないことがほとんどです。自己イメージを良いものに保っておきたいというのは、人間の...
2015 05/15 19:15
たとえば、花は、太陽の光、空気、雨、土、昆虫や微生物、昼と夜、季節の変化など、そのどれか一つでも欠けると、花は存在できません。私たち人間の体もそれと同じですし、心もまたそうです。一人一人の心も、独自な存在であると同時に、周りから取り入れたり、受け継いだり、影響を受けたりした、さまざまな要素から成り立っています。そのようにして、それぞ...
2015 05/13 19:09
未処理のトラウマ記憶があって、そこから心身の問題が出ている場合、EMDRなどの心理療法で、「その個人の中にある」トラウマを解決する方法が考えられます。それとは別で、両親がケンカを始めると、お腹が痛くなる子の例です。子どもが、お腹が痛いと訴えると、子どもの方に気をとられ、両親のケンカがストップします。他の日、両親の空気が悪くなったとき...
2015 05/11 19:16
恐怖症の対象は、人、動物や昆虫、血液、物の先端、特定の場所、乗り物など、さまざまなものがあります。対人的な恐怖症は、前回のテーマの、対人恐怖(社会不安障害)のように、別に分けて考えられています。なかでも乗り物恐怖は多く、車、電車、バス、飛行機、船、エレベーター、アトラクションなどの乗り物に乗ることに、強い不安や恐れを感じます。ある乗り物...
2015 05/07 19:25
ひとと接するときに、・過度に緊張する・何度もどもる・手足が震える・心臓がバクバクする・体が固まってしまう・頭が真っ白になる・腹痛や吐き気がする・焦ってしまい、しどろもどろになる・声が出なくなったり、小さくなったりする・ひとがどう思っているのかを気にし過ぎる・自分らしくない不自然な態度になるなどの問題が出てくることがあります。そのようなと...
2015 05/06 19:29
気持ちがひどく落ち込んでいるときは、それとともに出やすい問題があります。その出かたはひとそれぞれですが、たとえば、・不安・焦り・イライラ・集中力がなくなる・優柔不断になる・落ち着かない・食欲がなくなる・食べ過ぎる・よく眠れない・寝すぎる・自信がなくなる・やる気が出ない・ひとに緊張しすぎる・将来に悲観的になる・悪いことばかり思い出す・...
2015 05/02 19:24
自分の中で、いろいろたまっている気持ちを、相手に伝えたいけど、現実の状況や条件などを考慮すると、なかなか直接的には言いにくい、言うとかえって状況が悪くなりそう、ということがあります。そこから、本当は相手に言いたい思いが心にたまっていって、しんどくなるということはよくあると思います。そのような場合、私の心理療法・カウンセリングでは、イ...
2015 05/01 19:55
心に深い傷を負ったとき、それはさまざまな形で現れます。心理面では、うつ、不安、イライラ、焦り、緊張、注意散漫、悲観的な考え方行動面では、回避的、孤立的、衝動的、依存的になる体調面では、睡眠や食欲の問題、検査では特に異常が見つからない頭痛、腹痛、めまい、耳鳴りその他にも、トラウマは、ひとによって、いろいろな現れ方をします。周囲のひとからの...