中村カウンセリングルームのブログ記事
2015 04/30 19:34
『ＥＭＤＲ療法で、トラウマ記憶の処理が進むのは何故ですか？ 』でも少し書きましたが、はっきりと目が覚めている、ＥＭＤＲでの眼球運動中にも、夢と似た、象徴的・想像的なイメージが、心に浮かんでくることがあります。また、ＥＭＤＲ中に、夢の中で登場人物とやり取りするのと似た感じのイメージが、心の中で展開することもあります。ＥＭＤＲを行ってい...
2015 04/29 19:59
過剰に手洗いや入浴をしたり、儀式的な行為をしたり、そのようなことに長い時間と労力を費やすところから、強い苦痛やストレスを感じ、生活の妨げともなる、強迫性障害（強迫神経症）という精神疾患があります。強迫性障害には、認知行動療法という心理療法と薬物療法が一般的です。認知行動療法では、曝露反応妨害法という心理学的な方法を用います。曝露反応...
2015 04/28 19:46
「頭では、そう考えるのが良いとわかっているのに、腹の底では、なかなかそうは割り切れない」ということは、とても多いと思います。それが私たちの心の複雑さや、心の思うようにならなさの、大きな部分を占めているように思います。「本当はこう考えたいのに、心の底からそうは思えない」というとき、そのように心の底から思うことを、「妨げている何か」が存在し...
2015 04/27 19:54
未解決のトラウマからは、うつ、不安、不眠、イライラ、対人緊張、依存、強迫、過食、拒食、検査で異常のみつからない身体症状など、他にもさまざまな形をとって、心理面・行動面・体調面に、問題があらわれてくることがよくあります。もちろん、あらゆる問題の原因はトラウマだということではなく、トラウマから出てくる問題は多岐にわたる、ということです。...
2015 04/25 19:53
ＥＭＤＲ療法の創始者の、フランシン・シャピロ（Francine Shapiro）は、アメリカの女性臨床心理士です。もともとは文学を専攻していて、ガンになったことなどをきっかけに、心理学に転向したそうです。シャピロのまとめた、ＥＭＤＲの理論や実践法に関する著作には、小説家や哲学者の言葉も所々に引用されています。ある日、シャピロが散歩を...
2015 04/24 19:41
『心の中に存在する、いろいろな人間関係モードに引っ張られるとき ①』からの続きです。 ①の中で書いたような心理的な現象も、心理学では百年以上前から知られており、深く研究されてきたので、膨大な臨床的知見の積み重ねがあります。特に心理学について知らなくても、こうした現象には何となく気づいていた、という方もおられると思います。育った家庭で...
2015 04/23 19:47
「過去を振り返る必要はないんじゃないか」「過去を振り返ってはいけないんじゃないか」「過去は振り返らずに、ただ前進すればいいんじゃないか」という考え方があります。過去の未解決のトラウマ（心的外傷）を、ブラックホールのようなものだとすると、その引力に引っ張り戻されず、前進できるのであれば、もちろん前進するのが良いと思います。しかし、トラ...
2015 04/22 19:34
心の調子が良くないときは、自分自身の良い面を、どうしても忘れがちになります。そして、自分の短所や、欠けている部分ばかりに意識が向きやすいです。そこから、良い面が埋もれてしまい、自信を失って、生きることへの不安や恐れが強くなったりします。良い面とは、頭が良いとか、スポーツができるとか、外見がいいとか、精神的に強いとか、そういったこと以...
2015 04/21 19:35
ＥＭＤＲ療法で、トラウマ記憶の処理が短期間で終了する人は、「未処理のトラウマ記憶の数自体が少ない」という傾向があります。それとも関連しますが、育った家庭の中での、・大きな問題や深刻な出来事があまり多くない・家庭内に安心感、共感的な理解、情緒的なつながりがある・放任でもなく過干渉でもなく、どちらにも偏っていない養育を受けているといった...
2015 04/20 19:44
育った家庭の外での人間関係のもち方は、育った家庭の中での関係のもち方に、大きく影響されるところがあります。たとえば、育った家庭の中の、・自分と母親との関係・自分と父親との関係・自分と兄弟姉妹との関係・自分と祖父母との関係などが、育った家庭の外での、・友人、知人との関係・夫、妻との関係・子との関係・恋人との関係・職場の人との関係などに...
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