中村カウンセリングルームのブログ記事
2015 04/15 19:46
EMDR療法で、トラウマ記憶の処理が進むのは、世界中のEMDR実践の積み重ねとその結果からも明らかですし、私の日々の経験でもそうですし、科学的な検証によっても効果は実証されています。そのようなところから、国連のWHO(世界保健機関)や、欧米各国の政府機関や、さまざまな治療ガイドラインでも推奨されています。効果が明らかであっても、「何...
2015 04/15 08:47
私たちは、風邪をひいたとき、ちゃんと休養して薬を飲んだとしても、回復の進み方が一進一退するということがあります。たとえ健康なときでも、一日のうちで、気分や体調の波は、ある程度はありますし、一週間、一か月でみても、そのような波は、誰にでもあります。心理療法・カウンセリングを受けている期間中、まれにどんどん良くなっていく方もおられますが...
2015 04/14 19:41
トラウマ記憶がちゃんと処理されているときは、その記憶を思い出しても、以前のように、ひどく辛い感じにはならなくなります。きちんと処理されたという状態に至るまでには、その出来事について、いろいろな角度から思い巡らして、そのことに関して、さまざまな気持ちになって、だんだんと気がおさまっていくという、心理的過程を経ます。しかし、思い出すこと...
2015 04/14 19:12
私たちは、傷ついているときや、深く落ち込んでいるときは、自分がもっているプラス面が覆い隠されたり、すっかり忘れ去られたりしてしまいやすいです。そのようなときは、「自分にプラス面なんてあるんかな」「プラス面なんて、何もないんじゃないかな」と思いがちです。プラス面とは、たとえば、・自分の持ち味、長所、強み、得意なこと・過去の良い体験や楽...
2015 04/14 08:53
トラウマというと、ショックな体験を連想しやすいです。あまりにも腹が立ち過ぎて、怒りで頭が真っ白になったり、気が動転したりしたような体験も、未処理のまま、心の底に残りやすいです。そのため、そのことを思い出したとき、当時の怒りが、そのまま込み上げてきたり、怒りを切り離して、何ともないような感じで話したりします。また、似たような出来事があ...
2015 04/13 08:49
未処理のままになっている、十分に癒されていないトラウマがあると、・うつ・不安・不眠・悪夢・対人恐怖・自傷行為・過食や拒食・依存傾向・強迫観念や強迫行為・感情コントロールの困難・家族関係、人間関係の困難・数々の身体的不調など、さまざまな形をとって、表に現れてくることがあります。その現れ方は、トラウマの性質と個人差が大きいです。トラウマ...
2015 04/11 19:56
今は何かと変化の大きい時期です。この変化に適応し、新しい環境に馴染むためには、多くのエネルギーを消費します。周囲の人や環境の変化が大きければ、それに伴って感じることも、自然といろいろ出てきます。前にも少し書きましたが、変化の大きい時期を安全に乗り越えるときに大事なのは、① いつもより意識的に、多めに休息をとる② 変化にまつわるさまざ...
2015 04/11 19:33
何でも自由にしていい状況にいても、自由に振る舞ったり、自由に生きたりできないことがあります。また、自由であっても、何をどうしていいかわからない、ということもあります。そのようなとき、外からではなく、自分の中にあって、心を縛って制約している何かの存在に、漠然と気づきます。心理的な課題の中には、自分で真剣に向き合って、自力で何とか解決で...
2015 04/10 20:14
未処理のトラウマ記憶の中には、・辛い感情・嫌な感覚・ネガティブな思いがたくさんつまっています。EMDR療法では、トラウマ記憶の処理が加速的に促進され、つまっているものが、だんだんと薄らいで、楽になって行きます。そして、十分に処理が済むと、普段の生活の中で、その記憶を思い浮かべても、あまり辛い気持ちにならなくなります。しかし、次のよう...
2015 04/10 19:35
現在の日本は、平均寿命が長い国です。ひと昔前までは、まだ人生五十年と言われていました。現在でも、ロシアなどの平均寿命はそれぐらいだと聞きます。昔、ヨーロッパ全域でペストが流行したときは、人口の三分の一が亡くなったそうです。また、自分自身、健康に気をつけていても、大気汚染などの環境問題が深刻な地域に暮らしていると、さまざまな病気にかか...