中村カウンセリングルームのブログ記事
2015 04/09 20:38
『心の中の、「父・母・子」 ②』からの続きです。トラウマというと、災害や事故や、心や体への暴力的なことだけがイメージされがちですが、たとえば、養育者が子どもの気持ちにあまり関心がなかったり、共感が少なかったりするとき、そのようなこともトラウマとなり得ます。 そういったトラウマの場合は、自分の気持ちや感じていることを正確にとらえて、言...
2015 04/09 20:37
『心の中の、「父・母・子」 ①』からの続きです。子どもは、養育者が口に出す言葉だけでなく、そのときの声の感じや、態度やしぐさや行動も、興味をもってみているので、大人の話す内容の意味はわからなくても、言葉以外の部分から、多くのことを理解していて、心に取り込んでいます。また、養育者が、他の兄弟姉妹にどのように接しているか、自分との違いも...
2015 04/09 19:42
私たちは心理発達の過程で、両親（養育者）から、良いところも、そうでないところも、ともに受け継ぎます。子どもは養育者と心理的に強く結びついて、いつも養育者をみていて、いろいろな面を取り入れています。そのような結びつきは、小さいうちは、「将来はパパ（ママ）と結婚する」「大きくなったらママ（パパ）みたいになりたい」というような表現として出...
2015 04/08 20:16
大人になって、何かショックなことや、辛い体験があって、それがトラウマになったとします。そのことがよく思い出されたり、無意識的に影響を受けたりして、それが人生上、いろいろな場面や人間関係での妨げになることがあります。そのようなとき、そのトラウマにまつわる、記憶や気持ちの整理をすることで、楽になっていく場合と、そうでない場合とがあります...
2015 04/07 19:56
泣いている子どもに、さらに怒ると、子どもは余計に泣きます。泣いている子には、抱っこしたり、「～で悲しいね」というように、泣いている気持ちを言葉で汲み取って、声かけをしながらあやしたりすると、感情はおさまりやすくなります。そういったことは、頭ではわかっているけど、自分のイライラをおさめるのが難しくて、つい怒ってしまい、自己嫌悪を感じる...
2015 04/06 19:58
私たちは、傷ついているときや、深く落ち込んでいるときは、自分がもっているプラス面が覆い隠されたり、すっかり忘れ去られたりしてしまいやすいです。そのようなときは、「自分にプラス面なんてあるんかな」「プラス面なんて、何もないんじゃないかな」と思いがちです。プラス面とは、たとえば、・自分の持ち味、長所、強み、得意なこと・過去の良い体験や楽...
2015 04/06 19:27
夫婦関係や恋愛関係で、相手が浮気、不倫などをしたことがトラウマとなることもあります。そのような場合、関係を修復して行こうとお互いに決めていても、いろいろなきっかけで、過去の記憶が刺激されると、心の奥底に未整理のまま残っている、当時の気持ちが出てきます。それによって、関係修復が進みにくくなることがあります。次の恋人や結婚相手を探したり...
2015 04/03 20:04
宇宙がマクロコスモス（大宇宙）といわれるのに対して、人間の心はミクロコスモス（小宇宙）といわれます。私たちは、自分にとって一番身近な、自分の心のことであっても、自分で気づいていない領域、よく理解できない領域、思うようにならない領域など、さまざまな領域があります。自分の心の中のことだからといって、全てよく見知ったことばかりでなく、一人...
2015 04/02 19:34
心理的な現象にはさまざまなものがあります。中でも幻覚は、統合失調症（精神病）、認知症、薬物・アルコール摂取などによって出てくることがあります。その場合は、まずは精神医学的な介入が必要になり、臨床心理学的なアプローチは、ある程度落ち着いてからになります。その他、幻覚は、解離という心理状態でも出てくることがあります。解離研究の分野では、ヴァ...
2015 04/01 19:25
私たちは、自分の姿を確認するときに、鏡に自分を映して、自分を見ます。身体は鏡に映るので、自分の全体像がはっきり見えます。では、心の全体像は、どのように確認できるのでしょうか。子どもは、養育者や身近な大人に向かって、自分の考えや感情を表現したり、うまく表現できなくても、くみ取ってもらったりします。養育者は、子どもの気持ちを受けとめて、...
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